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SPECIAL

植田日記#4

8月7日(月)『音楽的こころ』

第4話見ていただいていかがでしょうか?
自分の好きなところは、ハーヴイックのキャノン砲試射を撮影しようとして飛ばされる白州。
そのキョトンとした汚れた顔の激写のシーンに思わず笑ってしまいました。

今回の「Flag」という作品は、色々な挑戦や、試みをしています。
特に劇伴といわれる本編中のサウンドトラックをどう扱い、どうのせていくか、スタッフで議論を重ねました。
通常の作品ですと、状況の説明、キャラクターの心情、場面転換、世界観の色づけなど、様々な使われ方がされます。
今回は最終的には赤城の心情にのみ音楽をつけるという手法を今はとっています。
そのことにより、とても落ち着いた音楽の仕上がりと、少ない曲数で印象的に作品のテイストが表現できていると思っています。
『ジミー』という感想もありますが、『シック』というふに捉えていただければ幸いです。(都合いいねー)

また、楽曲制作でも通常と変えました。
大体の作品の音楽は事前に何十曲か発注し、本編のシーンに選曲したうえでMIXされていきますが、今回は事前に音楽メニュー(どんな音楽をつくるかという発注書のようなもの)は作らず、本編に併せ毎回作曲をし、音楽を収録していくという映画的な作り方をしております。
普通のテレビシリーズではこのようなやり方は、スケジュール的にも、予算的にも出来ないことが現実です。
こういったやりかたで、音楽を乗せたい秒数にあわせて作るという完成のイメージに出来るだけ近づけるということが可能になるわけです。

そういった、もろもろの音楽まわりを、音響監督の百瀬氏がひっぱり、池さんが素晴らしい楽曲を提供していただき、スタッフはとても満足しております。
音楽についてはまだまだたくさんのエピソードがあるので、また別な機会にも書いていきたいと思っております。

そして、音楽といえば主題歌があります。
今回はオープニングはスケール感のある池さんのインスト楽曲の書き下ろし。
エンディングは信近エリさんの「Lights]という既製楽曲を使っています。
皆さんいかがですか?
自分はこのEDの楽曲や、信近さんの音楽が好きで、最初は楽曲選考用のイメージ曲でスタッフにプレゼンさせてもらいました。
ただ、何度も聞いてるうちに、詩の内容といい、メロディーといい、この作品の伝えたいことをコレだけ表現している曲はないと思い、その思いを作曲家の大沢さんと、信近さんお話をし、快諾を得て今に至っております。
スタッフも気に入ってもらって、後半には同曲のストリングス・バージョンも使いたいとの話も出てきているくらいで、良かったナーと思っております。
これを機会に、是非信近さんの他の曲も聞いてみてください。
(Flagプロモ担当N君も偶然大ファンでした)

音楽にはこだわっていきたい、といつも思っています。

作品のキャラクターを作っていくうえで、自分はいつもひとつの方法としてそのキャラがどんな音楽を聞いているかを想像します。
今回、白州はスバシに行くときに、どんな音楽を(同行)させるのか、クラシックが好きなのか、POPSなのか、Jazzなのか、Ayayaなのか、演歌なのかそのキャラの音楽ベスト盤を考えると。キャラがさらに身近になってきます。

今回のスタッフで一番白州に近い年齢のアンサースタジオのN嬢に白州ベスト盤を選曲してもらって、それを聞いた植田おじさんは、想像もつかないその選曲に思いっきり年齢差を感じてしまいました。
あーあ・・。・・です・・。

それともN嬢の趣味が・・・。いや、嘘です。嘘ですよ。

皆様もお暇でしたら、そんな妄想もしていただけるのも、作品の楽しみ方のひとつかなと思っております。

エグゼクティブ・プロデューサー
植田 益朗

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