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植田日記#13

9月22日(金)『1%の抵抗』

お彼岸の真っ只中、皆さんいかがお過ごしですか?

ネット試写会をご覧になったかた、お疲れ様でした。
いかがだったでしょうか。
終了後に感想ををたくさんいただき、今バンダイチャンネルさんにその一部があがってますので、見てない方も是非覗いて見て下さい。
ほんとうに、ありがたいお褒めの言葉や、感想ご意見をいただきスタッフ一同感謝しております。

昨日、Flag DVD用のライナーを書いていただく氷川竜介さんと打ち合わせさせていただきました。
氷川さんといえば、もちろん有名なアニメ評論家のかたで、皆さんもご存知のことと思います。
機動戦士ガンダムDVD BOXのための執筆作業が忙しい中、良輔さんには大変お世話になっておりますのでと、快く引き受けていただきました。第3巻に予定しておりますので、お楽しみに。

DVDを見ていただき、いろいろ意見を聞かせていただき、なかなかネット環境ではこの作品のよさは伝えにくくて大変でしょうねと、作品を褒めていただき嬉しいのと、ネット配信先行という方法を選んだ自分に若干の後悔も湧き上がりましたが、後半も頑張ってください期待していますと言ってもらいさらに頑張っていこうと思った一日でした。

現状のアニメ環境の話をいろいろ話しあって、時代の変化やユーザーの変化、世代も近いので年寄りの若者への文句のように話をさせていただきました。
「分らないとすぐ諦めて捨てていってしまう今の若者。
分らないから面白いのに。」という氷川さんの言葉には、おもわず唸ってしまいました。
「まったくそのとおりですよ」

私は週100本以上もアニメが制作されている現状の中で、ジャンル、傾向、キャラクター、ビジネススキームほとんどのアニメがあまりにも似通っていて、正直ちょっと暗い気持ちになります。
多様な作品があることが、さらに業界を発展させていくと思うのですが、あまりにも同じ方向を見すぎている気がして、作品が消費され、スタッフも需要と供給のアンバランスさに目の前のことをこなすのに精一杯という感じなのではないでしょうか。

今の現状に色々な意見があります、作品が沢山あることで以前より仕事があって嬉しいという声優さんもいれば、時間がなく、当たり前にやっていたことが当たり前に作業できないと嘆くスタッフもいます。
いいスタッフは奪い合いですし、スタッフ確保のためにギャラも高騰していきます。
そのため制作費も高騰し、結果当てやすい、確実な企画だけが世にでていきます。
全部が全部ではありませんが、確実に子供が見れる作品も少なくなってきていますし、パッケージで回収という作品が大きなシェアをしめています。

私が今所属するアニプレックスも、ビデオパッケージが中心の会社で、100本以上制作されている現状の10%ほどの作品にかかわっていますので、唇寒しという感じでもあるのですが。その中で、今回の「Flag」はかなり特異な作品でもあります。
たった1%の作品ですが、他にはないことにチャレンジしていこうと頑張っていますが、そのことを皆さんに伝えていく作業はやはり大変です。
先日当社のスタッフも改めてDVDの状態で見て、配信時に見ていた画像とは全く違うと、もう一度新たな作品の訴求に力を入れねばと決意もあらたにしておりました。

9月27日にはいよいよ、第1巻のDVDが発売されます。是非、DVDクオリティーで作品を楽しんでいただけたら幸いです。
引き続き7話以降の配信の方法も検討中です。
出来るだけ皆さんに見ていただきやすいよう、大幅な配信料金値下げも検討しております。
これからも是非、「Flag」の応援よろしくお願いいたします。


PS
帰り際、氷川さんに「今何が一番面白いですか?」と聞いたら、「涼宮ハルヒですかねー」とにやっとして帰っていかれました。
やっぱ、「ハルヒ」は見なきゃいけないかなー。犬夜叉のときにお世話になった京都アニメさんの作品だもんな。
仕方ない、萌えアニメ鑑賞は「ハルヒ」に決定ということで。

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そちらも、お楽しみ下さい。


エグゼクティブ・プロデューサー
植田 益朗

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