トップページ ニュース FLAGとは? 配信情報 スペシャル メールマガジン PLAYLOG BD&DVD&CD

SPECIAL

石塚運昇インタビュー

Q『FLAG』について、最初、どのような印象を持たれましたか?
石塚オーディションをさせていただくことになり、そのとき始めてこの『FLAG』という作品を知りました。セリフが非常に面白かったというか、ドキュメンタリー要素がすごく入っているなと思いました。それをアニメにするんだ! と思ったのと、しゃべり方などが非常に素に近いというか、生々しいというのかな、とにかく生っぽいしゃべり方をして欲しいという要望があったので。僕はそういうのものすごく好きなので、オーディションを受けた時には、絶対合格したい! って思いましたね(笑)。自分の中ではかなりランクが上というか、「この作品がやりたい!」という気持ちがありましたね。カメラを通してモノを見るっていうのが今までなかったというか……そういう視点がものすごく面白かった。セリフも、かなり煮詰められたセリフだな、大人のセリフだなというのがあったから、自分の中でどうこなしていくかというハードルみたいなものがありましたね。『FLAG』という名前もよかったですね。いいメインタイトルっていう感じがしました。

Q赤城圭一とはどういう人ですか?
石塚いわゆるドキュメンタリーのカメラマンですよね。僕なんか全然知らない世界ですけど、命をかけて戦場に飛び込んで写真を撮る職人というか、そういう熱いものをもちながら、生死に関わることをするのだから、ある程度肝が据わっているやつなんだろうな、と思っています。

Q赤城というキャラクターを演じるにあたって、高橋総監督からどんな指示がありましたか?
石塚何もないです。それに僕は“こう作る”とか“ああ作る”とかは苦手なんですよ。こういう絵だからこう作ろうとか、そういうのは、あまり得意じゃないんですよね。自分が実写として出て来た時に、このセリフをもらったら僕ならこうしゃべるなっていうのがスタンスです。それで監督さんが、いいと言って頂ければそれでいい。

Qまだ始まったばかりですが、実際に演じてみていかがでしょう。
石塚思った通りでした。セリフが凄くよく練られているなと思ったし、僕は口パクがない部分も多いし、未来から見て過去の話をするというか、あのときはこう言ったとか、つぶやきとか、モノローグ部分が多い。昔、ドキュメンタリーのナレーションをやってたんですね。戦争とかわりと重たい話をしていた。ナレーションというのは、書いてあることに対して自分がどう思うかを話すんだけど、今回はモノローグでしょ。赤城のモノローグをどう表現すれば視聴者に伝わるかな、というのが工夫のしどころですね。セリフが非常によく書かれているので、それを壊さないように何処まで砕いてもっていけるかがこれからの課題のような気がします。

Qカメラを通した視点ということに関して、どんな感じでした?
石塚斬新でした。だいたいは人物が出てくるのが普通なのに、ほとんど出てこないでカメラ越しの物語っていう感じ……面白いですよ。

Q白州冴子というキャラクターについてはどう思いますか?
石塚感性のいい女性なのかな。僕はカメラはデジカメで撮ることしかないけど、写真を撮ることというのは、一瞬を切り取ることですよね。赤城が個展をやっていて、その個展の中のある1枚を彼女が見つめていた。具体的には言っていないけど、その写真に対して何らかの感動というか、何かをもらったんですよね。それで赤城のところに来たと思うんですが、そういう感性ってすごく大事ですよね。赤城と白州は先輩後輩という間柄があって、例えば僕の場合でも後輩を見てどう思うかというと、上手だとか、きちんとしゃべれるとかいうことよりも、凄い感性をもった子だな、とかそういうところを見ますよね。おそらく赤城が白州に対して感じたことも、そういうところじゃないですかね。

Q視聴者のみなさんには、どんなところを見て頂きたいですか?
石塚僕の中で“ここを見て欲しい”というものが幾つかありますが、その中での一番は、今までの手法ではないアニメの手法という部分です。カメラのファインダーを通した話というのも画期的だし、アニメを超えたところがあるようなドキュメンタリーをアニメにしたというか、アニメをドキュメンタリーにもっていったというか、その辺の境目みたいなものが非常に曖昧で、ひとくくりでアニメと言いたくないところがあります。この作品を観てくれる若い人たちがそのまま戦場に行ったような緊張感というか、そういうものを味わってくれて、平和や戦争の意味を感じてくれたらいいなと思います。

BACK


©TEAM FLAG/Aniplex・The Answerstudio