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植田日記#10

8月29日(火)『再ダビング顛末−また予算が・・!』

今日の「笑っていいとも」の麗奈さん見ましたか?
可愛かったですねー。
やはり、生の存在感にはかないませんね。
アニメはアニメなりの利点もあるのですが、ここ一発の役者さんや、実写にはやはり訴求力があります。
最新作「幻遊伝」も面白かったですよ。
是非見てあげてください。

今回の「Flag」は主観カメラ目線で構成をするという独特な作り方をしているので、キャラクターを認知させ、その魅力、特にヒロインの白州を描きだすのに、とても苦労しています。
ほとんどが画面の裏側にいるわけですから、意識していないとついつい白州を忘れてしまいます。
まして、オリジナルですから、作りながら、確認しながらの作業でもあるので大変です。

現場の監督をやっている寺田監督が一番苦労しているのですが、とんでもない方法を選んでしまったなという感じがしております。
正直こんな作り方をしているアニメは他にはないので、とても見にくいと思いますが、見始めると妙に見入ってしまう不思議な作品です。
もうしばしお付き合い下さい。
また、まだ見られてない方も是非一度見てください、不思議とはまります。

また独特な分、本編とは違うところで、「Flag」の魅力なり、キャラクターの何かを伝えられればと、現在、コミック化やノベライズ化などの計画が進行中です。
発見された「白州冴子日記」も、現在暗号解読中(?)で解読出来次第発表させていただきます。

また、先日1話の再ダビングの件をお話しましたが、その詳細について報告させていただきます。

実は、一度完成版としてダビングを終わらせたのですが、その後サントラ用にあがっている音楽を、米国ハリウッドの映画音楽を多数ミキシングしている名エンジニア アラン・マイヤーソン氏に、ラッキーにも再ミキシングをしてもらえることになりました。
これは、音響監督の百瀬氏、作曲家池氏、アラン氏の過去の「BLOOD THE LAST VAMPIRE」でのコラボレーションがあっての今回の話で、お互いの仕事へのリスペクトが更に新しい作品での仕事としてもつながっていくわけで、いつも作品を作っていて思うのですが、結局最後は人と人のつながりが一番大事なのだと、痛感している次第です。

そして、先日そのために渡米した超多忙な当社Tプロデューサーがその上がりを持ち帰ったところ、あまりに音の広がりの違いにサントラだけでなく、本編も音楽を差し替えようという事になって、再ダビングということに・・・。 当然オーバーギャランティーも発生し、プロデューサーとしては、またまた苦渋の選択なのですが、オーケイをだしました。

音を差し替えDVD用にさらにクオリティーアップされて「Flag」は皆様の前にお目見えします。
使用前、使用後というわけにもいかないので比較は出来ませんし、また控えめなTプロデューサーは、エンドクレジットにスタッフ名は滑り込みで入れましたが、その後ひっそりとしておりますので、一応皆様にお伝えしておこうと思いました。
細かい紹介は、別途HPにあげようと思っていますのでお待ち下さい。

いろいろハリウッドには縁のあるスタッフが作っている「Flag」です。
また別な機会にそんなエピソードもご紹介できればと思っております。

エグゼクティブ・プロデューサー
植田 益朗

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